日記

いわゆるオタクの趣味語り日記。百合とラノベが主食ですが無節操。書痴。偏愛に妄想、ネタバレや特殊嗜好まで垂れ流してますご注意。 本家は二次創作サイト。

(no subject)

江志のつづき。

あいかわらず電波。

お姉さまより、ですか

蓉子のことよ?

この重苦しい空気と、志摩子に自分。

冷静に見つめられる余裕は皮肉に過ぎない。いっぱいいっぱいな志摩子を、いっそ見守る心地で、私は彼女の心音を聞いている。

……わかってます

ごまかさないでください、と呟く志摩子に、ごまかしてないわ、と囁き返す。陳腐な応酬。くだらないと切って捨てたら、そこでおしまいになるだけの。

この場を見られたら怒られるだろうな、と思う。誰に見られても。私が糾弾され志摩子は同情される。

同じ情などもたないくせに。

ごめんなさい、

もういいです、と言いかけたのを知っている。

謝ることで志摩子が楽になるなら、それでいいのだ。

江利子さまじゃなくてもよかったんです

私でもよかったならいいじゃない

なぜこの年頃の子は必然を求めるのだろう。

一年と少し前と、ちょうど二年前を思い返し、性格でも性癖でもなく年齢で彼女たちをカテゴライズして、少しばかりの憐れみを無責任に注ぐ。

たまにはその囲いの中に私自身も入れたくなったのだ。

ああでもこれじゃ聖も入っちゃうわね。

声には出さなかったはずなのに志摩子がぱっと顔をあげた。