読書メモ。
思いの外ぱっと見真面目ラインナップになってしまったので百合やショタはまた次回。最近エッセイブームなのは気のせいじゃないです。
『死なないでいる理由』鷲田清一(文庫/哲学エッセイ)
相互依存話を膨らませると……こう……(悪い癖)。介護と教育あたりが次点で面白かったです。幸福論の部分は倫理苦手な人に勧めとくと良いのかなあ、とか、なんとなく。文体で挫折されるかな。
アンガージュマンは英語ではエンゲージリングらしい。へえ。
『議論の余地しかない』森博嗣(文庫/フォトエッセイ)
A Space under Discussion
いろんな情報が混ざっていく快感。
こういうのには弱いっていうのはいい加減周囲にバレている気がします。
『君の夢 僕の思考』森博嗣(文庫/フォトエッセイ)
You will dream while I think
コンセプトは多分同上。
言葉遊びとしてはこっちの方が好きかなー。
『AMEBIC』金原ひとみ(文庫/小説)
確かに妄想ってよりは錯乱だw
なんだろう、この、アレなのに官能でも耽美でも生々しくもない感じ。うーん、グロに近い?
ラストの急展開には見事に置いてかれました(苦笑)。せっかく10ページ以上改行も秩序も倫理もない錯乱の軌跡に耐えたというのに。
生き残りに出会う順番が逆じゃなくて本当よかった(笑)。
殺伐ほのぼの近未来。人類が滅びたって君が人間じゃなくたって。
『キノの旅 旅人の話』時雨沢恵一(大型本/ビジュアルノベル)
相変わらずのキノの旅。安心できるのが素敵。
彼女の年もいつの間にかとっくに追い越してしまったなあ。
少年漫画成分補給。絵柄のせいか版画で綴られる昔話、みたいなイメージがいつの間にか私の中に。
コメディ部分は要らないからもっとがんがんに正統派シリアスやって欲しい、とわがままな一読者。