やっぱり定期的にやってくる。
雨シリーズ休憩(笑)。
毎度お馴染み蓉子さんのあれやそれです。いい加減現実の状況描写入れて脳内長編をさらしたいものですがあれを書きあげたら燃焼しきって聖蓉サイトとして終了フラグになってしまう気も。まだ、続けたい。(という言い訳。)
心中で何度血を吐いただろう。げほりと吐き出される鮮血、瞬く間に赤黒く濁り醜く広がり辺りを汚して。
いっそ現実でも喀血してしまえれば良い。肺を痛め喉を焼きこの苦しみを具現化させられれば。諦めもついただろうか。誰かに心配でもして慰められたのだろうか。
そんなに脆くはなれなかった私はあなたの憎しみの視線を受け続けた。いつしか優しく穏やかになって、けれどたまに私には呪い殺せそうな絶望の目を向けて。
負の感情を与えられるのは私だけなのかと、そんなことで優越を感じ始めた自分の心の疲弊具合には、腐食した金属の接触音には耳を塞いで。私はあなたを受け入れた。優しいあなたが好きなのか、繊細さに惹かれたのか。世界を斜めから見る醒めた目つきが気になったのか、もうわからない。あなただから好き。なんとも恐ろしい思考回路。
くら、と意識がぶれた。手の平に爪を立てやり過ごす。貧血と紛う白さ、心因性のこれに、解決策なんて。
はっきりしている。明確にわかりすぎている。自らの血の海で苦痛に悶える私に、救済の糸は目の前に垂らされている。けれどもうひとつの解決策は。叶うことは無いのだと日々の地獄の中で見せつけられて。
隣に立てるだけで良いの。現状維持だけが、果てのない不幸の砂漠が、私に許された唯一の楽園なの。唯一無二の幸せなの。
溢れた涙が、嗚咽と共に痙攣する小指の先が、私の欲望を照らして紅く。血痰のようにぼとりぼとりと落ちていく。削られる身体。糜爛する心。
それでも崩れない。駄目になったりなどしない。だって私はあなたが。あなた、が。
あなたに迷惑はかけないから。あなたに必要とされているなんていう錯覚くらいは、許して欲しい。それが唾棄すべき現実の代表であっても、整理のつけられない衝動の捌け口でも。