日記

いわゆるオタクの趣味語り日記。百合とラノベが主食ですが無節操。書痴。偏愛に妄想、ネタバレや特殊嗜好まで垂れ流してますご注意。 本家は二次創作サイト。

読書メモ。

オタク関係ないのをさくっと。

……さくっと? 健全な児童書のタイトルがこんな日記に紛れてるのが申し訳なく思えてきた今日この頃。

今夜はパラシュート博物館へ森博嗣(文庫/ミステリ/短編集)

私でも途中でオチが読めた話とか私ではオチまで読んでも理解できなかった話とかうっかり某助手に笑ってしまった話とかそんな短編集です。シリーズものの番外編とかもあるしやっぱりミステリ詰め合わせというよりはファン向けだと思います。そんな私はS&Mすら途中かつスカイクロラが好きだけど理解しきれない程度の森博嗣好きー。いやなんか前後巻の問題編だけ読んで放置しちゃったから、今更解決編だけ読んでも意味わかんないし一回読んだミステリの伏線ばらまきターンをもう一度たどるのも正直つらいし……。……本当どうしましょうねS&M。いっそその2冊はなかったことにしてしまおうか。

源氏物語 島村洋子訳』島村洋子(単行本/古典翻訳/全一巻)

アニみてなんか目じゃないくらいすごい勢いで進みます(笑)。でもなんていうかまとめ方が好き。花散里1ページだったりするけど好き。

薫世代の展開は初めて読みました。(田辺聖子訳を昔下のはじめあたりで投げ出しました。須磨返りではありません。)中途半端な知識でパロディやるとバッシング食らいそうですしやりません(笑)。ていうか脚注がさりげに面白い。文庫化しないかなあ。

村上春樹にご用心』内田樹(単行本/エッセイ?/評論?)

私個人としては村上春樹はノー評価枠なんですが内田樹ファンなので春樹の良さを目を輝かせて語られてるところなんかがとても楽しい(笑)。ノー評価枠というのはつまらないとかそういう否定的な意味ではなくてですね、「ここが面白い、とかこの子がかわいいとか文体ラブとかなにも言えないのになぜかぼへぼへと読んでしまう作者」くらいの意味です。むしろ自分の中でどんな位置づけなのか私が教えてほしいくらいですよ春樹。カフカから入ったんですけどね春樹。

国境の南、太陽の西 RMX』狗飼恭子(新書版/小説/トリビュート)

もう一個村上春樹関連。これも狗飼恭子の方目当て(笑)。春樹版は高校の図書館に入ってたのを読んだはずなのだけれど内容がまったく思い出せず。あれー……?

どことなく不条理な屈折青春話。ていうかどこまでが語りで騙りですか? 作者の思惑通り(もしかしたらそれ以上に)振り回される自分の理解力レベルに苦笑いです。

またどこかで春樹版読み返したいです。焼き直しなのかそれとも二次創作的なのかも気になるし。

『ホテル カクタス』江國香織(文庫/小説/絵本風味)

おとなの絵本、みたいな。きゅうりと帽子と数字の2がアパート同居とかよくわかんないけど他に説明のしようがない。

いつの間にか物語っていうのはやまありおちありいみありじゃなきゃいけない(笑)、みたいなひたすら意味とかテーマとか位置づけとか萌えどころ(使ってみたけど萌えっていまだによくわからない……)とかを無意識のうちに探し出すようになってしまった身としては読了後煙にまかれたような気がする、というか。うーん。

つかみどころがないのが長所になる作者だと思ってます(つまり信者)ので不満とかではなく……うーん。あれだ、なんか自分がこの本の良さを理解しきれてない気がするのが悔しいんだ(つまり信者)。

もう一周してきます。短いし。

『ラン』森絵都(単行本/小説/マラソン/あの世にラン)

森絵都らしい異世界の書き方だなあ(笑)。懐かしいですねカラフル。

基本的にスポ魂(というかスポーツをモチーフにした作品や少年漫画的に登場人物が頑張る話)大好きなのでマラソンものとしても楽しかったです。でもスポ魂っていうと批判されそうだな。メインは死別した家族との折り合いがどうのとか結構どろどろな人間関係をにやにやとか(えー)そんなんだしな。弟くんやおばさんの向こうでの変化にぐさぐさ来つつきれいに終わってくれて爽快でした。うん森絵都らしい希望ある未来、って感じで良かった。満足。

『おいしいコーヒーの入れ方Ⅹ 夢のあとさき』村山由佳(文庫/小説/悶えるくらい純愛で青春/第一部完)

うわあ……!(感動)

いやまあ第一部完という時点で内容は察してください。文字通り1年に1作(しかも文庫化はさらにその1年後)だからリアルで追いかけてる方は実に10年……マリみて並だよ(笑)。さすが集英社。

どこまで純粋なんだあなたたち、でなんとここまできてしまいましたがセカンドシーズンはどうなるんでしょう。悩んでようが迷ってようが嫉妬していてさえきれいなんだよなあ悔しいことに。あ、めざせ結婚編?(文庫派だからまだ次巻読んでないし言いたい放題。)

じゃあサードでは子育て編、とかずっと続いて欲しいなあ。終わるなんて勿体無い。(って思える空気も珍しいと思う/その辺やっぱりマリみてへの視線に近い見方してる気がしますその時空自体をいつくしむようなというか)

『天井うらのふしぎな友だち』柏葉幸子(文庫/児童書/ファンタジー)

話の作りがうますぎる……。

展開や葛藤はやさしくてまあそうだよね的上から目線で(失礼/でもこどものあの目線にはもう戻れない戻りたいけど)読める話なのですがちいさいときだったらわくわくするだろうなあ。純然な児童書久しぶりに読みましたよ模試前の現実逃避的理由から(……)。いえこの方の初期作が年齢一桁の頃すごく好きで懐かしくてつい、という奴なんですが。

予定調和、というか王道ストーリー(まあ変にひねくれられても困る)をつき走ってたはずなのにラストのオチで吃驚。想定外だ。いやそのひとつ前のクライマックスも吃驚しましたが。王道なお涙頂戴喪失エンドになると思ったのに……(そして結構期待してたのに……/ぇ)。いやまあでもきれいなラストだったので良し。声あげちゃったよ。