日記

いわゆるオタクの趣味語り日記。百合とラノベが主食ですが無節操。書痴。偏愛に妄想、ネタバレや特殊嗜好まで垂れ流してますご注意。 本家は二次創作サイト。

聖蓉。(久々……)

いつかのグッドオールド(ryの余談がどうのと思ってましたがあまりに関係がなくなりました。

生徒会の下っ端時代は江蓉だと信じてます。令祥系ではなく祐巳由乃みたくきゃいきゃいしてたに違いない。うん妄想。

納得、した?

んーどうしよっかなー

蓉子を抱えて、珈琲が冷めるのを待つ、昼下がり。

蓉子が抱えこんでるマグカップに、もう湯気は立っていないのに、そっと口をつけては顔をしかめる。猫舌の恋人。

……ふざけないで

ふざけてはないよ

嘘つき

やわらかな断罪は、しのつく雨の優しさに似ている。実はそろそろ膝の上の重みで両足の感覚が危うくなっているんだけど、強引にこの体勢に持ってきた手前、口に出したら彼女のご機嫌を損ねることは想像に難くない。我慢我慢。こっちが見上げる格好なのも新鮮でいいしね。

蓉子の顔って、勿論身体全体もなんだけど、どこから見ても綺麗だな、と思う。

あ、こら

ちょっとばかし疲れたのです

私が休憩を入れるんじゃなかったの

いーじゃん、恋人サービス

はぁ?

マフィンに手を出せば予想通りの反応。私の分はどっちもとっくになくなってる机の上は、私の膝の上で向かい合ってる蓉子には見えない領域。そもそもこんなに甘いお菓子、そんなにたくさん食べられませんよ。

ほら

!?

あ、むせてる。

んぐ、とか擬音としては可愛らしかったけどねえ。

ジーンズが珈琲にまみれるのは、いくらぬるまってるとはいえ遠慮したい。蓉子に一口分放り込んだその手でマグカップを取り上げると安心したのかごほごほしながら口を覆った。正直痺れた足には拷問である。耐えろ私。

……ばか

恋人サービス、ね?

もうっ

指先にキス、額にキス。

昔話に嫉妬した反動だって気づいてる蓉子は、紅い顔を俯かせたままで私の戯れを受け入れる。私の指ごとマグカップを包み込んで、しかたのないひと、といつもの照れ隠しを呟いた。