日記

いわゆるオタクの趣味語り日記。百合とラノベが主食ですが無節操。書痴。偏愛に妄想、ネタバレや特殊嗜好まで垂れ流してますご注意。 本家は二次創作サイト。

花見に行ってきました。

文希からのリクエストで祐巳ちゃんって言われたのですが、まともな祐巳ちゃんがストックの中にいなかったというwそんなわけで祐巳×蓉子(笑)。総受ですから。

花見だんごおいしかったーまたよろしくですw

「蓉子さまって、かわいいですよね」

「…そう?」

恥ずかしがりやですぐに赤くなる祐巳ちゃんは、けれどこんなことをたまにぽんと言う。

「かわいいですよ、絶対!」

祐巳ちゃんには負けるわよ」

「そんなことないです!」

嬉しいけど恥ずかしいことを言う口に、手を伸ばしたら途中で止められた。両手で握られる、まるで言い聞かせられてるみたい。

らしくないな、なんて頭の片隅で囁く自分は少し嫌い。舞い上がる自分はただ赤面して固まっている。

「…どうしたの?」

「えっ?」

「何か、必死だから」

「……だって、蓉子さま、」

……私?

今までだって私のことが話題だったのに、今更驚いたような反応を見せる私の身体を、祐巳ちゃんはじいっと見て綻ぶように笑う。

「いつも外だとびしっとしてらして、すごく格好良くて、」

蕩けた笑み、すぐ目の前で、私は目を離せなくて。

彼女に賞賛されるのはなぜかとてもくすぐったい。ざわざわと全身がざわめく。

「だけど今こうしてくださってるのが、なんだか信じられなくて」

「こうして?」

「あ、う……」

「ふふ」

取り合うつもりはないけれど、ようやく戻ってきたイニシアチブ。手の上で転がしながら、気持ちの上では優しい茶色の頭を撫でる。

「…しあわせ、なんです」

「そう、嬉しいわ」

まるごと愛されてしまった喜び。何にも変えられない、もう後戻りできない。

望むところよ、なんて、つい言ってしまいそうなくらいに、私は祐巳ちゃんに甘えている。

「もー、これ以上あおらないでくださいよー」

「……え?」

ぷう、と膨れた祐巳ちゃんは嬉しそうに眉尻を下げて私に近づく。

肌色が視界を横切るどころか盛り上がって広がって埋め尽くして。

「蓉子さまっ」

「は、え、……んっ」

でも待って、それはちょっと待ってちょうだい。

「かわいいです」

「…ちょっと、祐巳ちゃん、」

「や、です」

私より体温が高い手でぎゅうと押しつけられる。何が、とか、把握する前に身体に一本刺激の筋が走る。

目を輝かせた祐巳ちゃんは、私の上で、花の綻びの笑顔を見せる。嬉しくて恥ずかしくって陥落するしかない、無邪気な笑みを。