日記

いわゆるオタクの趣味語り日記。百合とラノベが主食ですが無節操。書痴。偏愛に妄想、ネタバレや特殊嗜好まで垂れ流してますご注意。 本家は二次創作サイト。

こっそりと愛を飛ばす

今年の冬コミ同人誌をですね、もう、ちょっと阿呆じゃないかってくらい買ってしまったので(ついに感想を書き散らかすという所業をかましてしまったので)すよ。

 

これまでも豊作な回はもちろんありましたし、BL全盛期~マリみて時代までは脅威のお小遣い制(月額4桁)で生きていましたし、はやブレやバガタといった「薄い本が出てきたら拝む」(その1冊のためだけに遠征したりするのでお金はそれなりにかかる)時代も経験していますし、ついぞ年単位での書き手にはならなかったもののボカロやラ!にハマっていたときは「玉石混交でも構わん、このCP貴重なんじゃ」状態だったのでまあお金は以下略でしたがそこまでの積み上がり方にはならなかったんですよ。

それがですよ。一応の予算は組んだはずが、今月からX回線引き受けたドコモ親回線を引き受けるだとか出張の旅費諸々建替中とか込々の上で「クレカの引き落とし通知をみて青ざめる」という経験をはじめて……してしまった程度には……散財しました…………このまま行くと本題に入る前に文字数がひどいことになりそうなのでこれくらいにしておきます。まあつまり「今回買いすぎたからっていう言い訳のもとに引きこもって大好きだって叫ぶよ!」です。女性向けじゃないからこそ出来る暴挙。(もし続いた場合、この先万一女性向けに戻ったら鍵をつける方向となる気もしますが)

Twitterだとあとで修正できないし万一不快に思った方がいた場合の対処(削除とセットでの謝罪)がうまくやりきれないじゃないという言い訳その2のもとに。そんな心配無く、素敵な感想を送っている皆様のことは、心から尊敬しています。あなた方のおかげで購入冊数がいつも増えて嬉しい悲鳴を挙げ続けた結果ご覧の有様です。

 

 

 

注意書き:

※買った同人誌のすべてを書いているわけではありません。(ごめんなさい)

※作者様よりの苦情などありましたら、お手数ですがTwitterのDMまたは本家Web拍手等からお願い致します。この記事のコメント欄でも結構です。

※敬称略、といってしまうには恐れ多かったのでさん付けで統一しています。ご了承ください。

 

 

 

今回の冬イベでは、さんざ買い散らかしたのに加え、初めてまともにメロンブックスDLとBOOTHに手を出しました。

これまでも時々使ってはいたのですが、「どんな媒体でも即買いする程に偏愛している作家の作品が出てきた場合」に限られていたんですよね。今回は「紙の本で売り切れてたけどDL版にはあった」「偏愛とまでは行かずともファンだった作者が限定で出してた」ものにもその手を伸ばしたのは、今回が初めてです。だいたいPixivプレミアム3ヶ月無料セールにまんまと釣られた結果、BOOTH決済が死ぬほど楽になってしまったせいです。

なおPixivプレミアム自体は期待したほどの効果がなかったので、無料のうちに解約してしまう予定。広告がオフになるのはスマホアプリ版だけって何だよ……

 

……閑話休題。今回BOOTHに落っこちたそもそものきっかけは、遠野さんの『目がさめたら』でした。デレステのかなあり(奏×ありす)というある種の茨の道でありながら、ふたりがてらいなく、まっすぐ、向き合って決めた結論が「わかってほしいひとには」届いて報われる姿が、サンプルの時点で既に好きすぎてどうしようもありませんでした。お互い予防線をいっぱい張って、なるたけ傷つかないようにしているのに、その計算を突き詰めきった言動で相手が絡め取られ、その計算から外れた言動こそが相手を感動させる、不器用なふたりがそれでも、これから、一歩一歩歩んで行くんだなあ……って思える舞台が整えられきって幕が引かれるのがとても悔しくて愛おしくて。ご馳走様でした。

BOOTHでは一緒に『メスショタ空母 瑞鶴くん』(男体化、ショタ受固定)シリーズもまとめ買いしてたんですが、ええと、その、趣味です。……じゃなくて、大変美味しかったです。(一緒)サンプルで好きならきっと好きだろうなと思いますので、イケる方は是非。お仲間になりましょう。主にNTR属性が……加賀さん推しなのは勿論ですが、赤城さんにNTRてたのもその上で優しくしてくれるのも、だんだんどうしようも無くなっていく(同じくらいに開き直っていくビtt)瑞鶴くんに正直興奮するのも事実なので、一体どうしたものか。「いいよぉ……」に萌えたら末期。(幸せ……)ここまでしておいて(赤城さんとの関係を匂わせておいて、)「ごめんなさい」と言いながら先にいっちゃう加賀さんは心底愛おしいしその後で責め立てられまくる瑞鶴くんはとても可愛い。

勢いで続いたメロンブックスDLではデレステ中心に買いあさり、過酸化水素ストリキニーネさんの『一ノ瀬志希も人間でした』が白眉でした。(LIPPS舞台でこのCPこの設定の時点で予想された結末。)……自分、艦これで好きなPixivの小説1作あげろと言われたら、百合も瑞加賀も飛び越えてこれを選びかねない程度には好きなんですよね……このひとの紡ぐ世界観…… 「電話口で泣いてしまっていた」脆い美嘉、立ち位置を見つけきれない周子、踏み出した一歩を踏み躙られてしまってもフレデリカであり続けたフレちゃん、それから奏も加えて、「気づくのが遅すぎた」のにやりきってしまった志希のために歩いてゆくラストが完璧すぎて。最後まで読んでから、裏表紙に戻るのが、突き落とされるのが、ままならなさが。小説の醍醐味ってこういうのだよなあ。デレステの他作や艦これの既存作もあわせてもりっと買いました。まだこの本の呪縛から離れられなくて開けていません。また大事に読みます。

 

通常の紙の本にようやく話を戻しますと、冬イベ戦利編百合CP編では、『終日』六海さんの瑞加賀にひたすらに打ちのめされておりました……マイナーな趣味だと自覚してはいるんですが、「対正規空母で後輩な赤城加賀」が性癖でして。そういうのを書いてくれる=艦これでややブラ鎮+個々の個体に人格が有ってそれを大事にしてくれる、っていうのに大変弱い……という前提で、もう、ものすっごく……初読時は呆然としてました……「惹かれた」述懐と、その瑞鶴の性格と、彼女に対しては酷く素直だった加賀、「あの人が抱えていたもの」、そこから得た結論。生きていく姿。表紙絵に惹かれるなら、全力でお薦めしたい一作。(前作の『式日』を持っていると更にとんでもなく感動と絶望に浸れると思いますので、是非……!)ひとつひとつの言葉が、感情が、重たくのしかかり続けながら、強くなる理由を振り返り、目を逸らし続けてきたものに向き直る加賀さんは、とても弱いからとても愛おしいし、こんな加賀さんだからこそこの瑞鶴と幸せになってくれるんだろうな、というのが、「加賀にも残してあげるね」を思い返す姿にさえうっすらと透けてみえて、ああもう大丈夫だ、という安心感が一抹の寂寥でもあって。

……いやうちの一航戦が揃って二代目なのは流石に関係ないですよ。飲んだくれながらの出撃でアルフォンシーノの海に沈んだ任務報酬赤城さんと、リアル大炎上だった時に朦朧とする意識でイベ出撃して闇落ち翔鶴さんにトドメを刺された指輪持ち加賀さん、今でも未練が無いとは言いませんが、……が。

さて、最近の正規空母界ではサラトガちゃんが降臨し、提督LOVE界隈ではさんざ加賀さんと絡んだり絡まなかったりして活躍しておりましたが、サラちゃんを描いた百合本の中では、ベタなドタバタコメディかなあと思っていたのをいい意味で裏切られた『サラとカガとズイ』田村ヒロさんがすごく良くって。良かったです。しっかり百合(妄想ができる)状態で、タイトル通りの3人で三角関係に間違いはなんだけど湿っぽくなりすぎず、サラちゃんの「大人の可愛らしさ」を全力で見ることができました。一番好きなコマが「演習のお相手お願いできますか?」で次点のコマが「(訳・任せて!)」だった辺り、単にこの人のサラちゃんに惚れ込んじゃったんじゃ疑惑もありますが、素直クールな加賀さんも意地っ張りだけど正しく前を向いてる瑞鶴もとても好きなので、買ってよかった瑞加賀好きでよかった(瑞加賀時空でこの子達が見れてよかった)という感謝しかありません。田村ヒロさんは『本日限定』がそもそもの目当てだったのですが、そちらは素直に全力で瑞加賀で素直に全力で楽しめました。登場時はTwitter(のごく一部)で非常な盛り上がりを見せたアオシマ迷彩加賀さんネタ、それさえも日常のひとつとして昇華されていくのが、もう愛しくて仕方がない。この瑞鶴になら惚れるだろうし、この加賀さんになら恋にだって落ちるわ……っていうふたり。

変則瑞加賀といえば、ローソン加賀爆誕からそれにまつわる瑞加賀ネタも色々登場しまして、十中八九うっかりなお客の瑞鶴(大体加賀さんに遭遇して自爆する)ネタをどれも楽しく摂取させていただいたんですが、38式さんの『バイトウェーイ』は何故加賀さんがバイトすることになったかの(『ぎゅわんぶらあズイカク』と繋がってるのかまさかというネタも含めて)説明が丁寧で、っていうかそれに終始してて、CP萌えするどころじゃないボケ二人を全力で堪能しました。ばっかじゃないのwwwwwと全力で言える幸せ。(映画見てないくせに)劇場版の睦月と如月の話、『海をこえて君よ来たれ』も便乗して買ったんですが、「改二前の如月とケッコンしてた」レベルの変態からしても十二分に楽しめました。38式さん、勿論性癖として(?)ドシリアスとか拗らせ(ておきながらそれを余り感じさせない空気で綴られる)愛の方が好きなんですが、コメディもきっちりストーリーがあって面白いのがずるい……といつも思い知らされています。映画本の中では吹雪の「ごゆるりと…」ネタ元のコマのインパクトが強すぎて未だに夢に出てはうなされる(←)んですが、二日目ネタも全力で笑い飛ばした果てに「むつふぶ可愛い…」などとほざく余裕がある程度にはCP屑に優しいので百合が嫌いでなければ全力でお薦めです。劇場版は円盤落ちしたら観ます。(各所ネタバレと友人に買ってきて貰ったパンフで内容はほぼ知っている…つもりです。)

コメディ繋がりでは、今回久しぶりに予約前からwktkしていたのがこるりさん『自宅警備艦川内改三』。まあ概ね駆逐艦たち侍らせて泡風呂決めてたコマに心打ち抜かれたのが主なんですけど……みんなきっちりかわいくて、きっちり魅力を見せつけてくれて、勿論きっちり落とし前もついて(笑)、川内型可愛いなーと。しみじみ。書かない(書けない)けど川内神通筆頭に那珂ちゃんCPも提督LOVEも、大好きです。その大本は「自由人だけどしっかりしてる」川内にあると思ってるのですが、こういう形(妹に叱られる姉)で見せつけられるのも……それはそれで……wwww

コメディというよりほのぼの枠ですが、『レベル1的な日々(3)』も今回新刊が出てくれて、一安心かつ即予約しました。大本のWeb連載時代から瑞加賀妄想はしていますが、客観的にはロリ化した瑞鶴を加賀さん(負い目マシマシ、不器用可愛い)と翔鶴さん(闇落ち及び浄化完了)と赤城さん(全力で癒やし枠。お姉さんキャラを崩さないで抜けてるところがここまで見れるって嬉しすぎる)と、皆で見守る物語です。ちょっとずつ成長してる瑞鶴が心から可愛くて愛しい、って、いつか感想を書くなら書くって決めていたはずが、今回の「めんどくさい女」翔鶴がツボすぎてもうどうしようもなかった……Pixivでいくつか楽しめますので、この雰囲気が好きなら是非……瑞鶴ちゃんが死ぬほど可愛いという鼻息荒い変態として生きていたはずが、他のキャラにうっかりスポット当たってしまって無事死亡という体験を……ご一緒しませんか……

ここまで書いて、あれ、思ったほど瑞加賀作品無くない?と思いましたが公称で冬イベ発行では無かったものの冬コミ物通販に合わせて届いたソラさんの『蒼の慕情』が楽しみすぎて……楽しみすぎたので、それだけで満ち足りていたんだろうなあという(過ぎ去ってからのお気楽な)述懐。これまでの積み重ねがあるとより楽しめるのは勿論ですが、一冊だけでもこれだけの分量で、全力で届けられる瑞加賀、全力でお薦めします。この本で一番刺さったのは、「すれ違いは、私が自分で招いた結果だ」の瑞鶴。ここまでに到るためのすれ違いに、まっすぐに向き合って、其の上での加賀さんのあの告白とお願いを、きちんと受け止めなくては出てこない言葉だからこそ、身にしみるし、続く行動を目の当たりにするだけでばかみたいに嬉しくなれる。きちんとすれ違っていた頃も、お互いに対して真面目でなければあり得ないシチュで、「譲れないところはきちんと話し合って折り合いをつけたい」加賀さんと、それさえ包み込める瑞鶴が格好良くて、ここまでふたりの関係を、こうしかないというところまで作り上げられるって、凄いとしか言いようがない。瑞鶴の危機に思わずすっ飛んでいってしまう加賀さん(最終的に腰を抜かすところが心底愛おしい)も、気を使いすぎて歯車がずれてしまう瑞鶴も、とてもよかったです。

本来の冬コミ新刊である、『龍の願いと流れ星』も勿論予約買いしておりました。夜さんが原案と聞き、このタッグなら明るくポップで、そして何よりきちんと物語であるふたりがみられるんだなと大層楽しみにしていました。期待通りでした。(余談ですが夜さんなら赤賀かなと思っていたので脇で赤翔瑞加賀がそれぞれいちゃついていて吃驚するとともに大変嬉しかったです。「二人きりで見ませんか」のコマのふたりがとても可愛くて、赤翔らしくって、そこから続く展開にはひたすらににやにや。瑞加賀も、加賀さんがしれっとこの手のことを言ってくれるっていうのが本当に……素敵な時空間だ……)飛龍の影に悩む蒼龍と相談した鳳翔さんのとても強い姿、まっすぐに答えを届けてくれる飛龍。付き合ってからのその先がしっかり描かれて迎えるハッピーエンド。ご馳走様でした。

 

先日の砲雷撃戦は未入手(先日店舗に届いたよ通知が来たものの残業と飲み会が続いてまだいけていない)、紙の本での提督LOVE系はまた次回ということで、今回はこの辺で。前者は『今宵もきみをきこしめし』が死ぬほど楽しみ(シリーズ全部持ってますし理想のズイヅホ過ぎるので自分ではこのCPには手を出さないと決めている)だし、後者では提督LOVEな大井っちを見つめる北上さんが性癖ドンピシャすぎて死ねるという、話を、……また書きに来れますように。