日記

いわゆるオタクの趣味語り日記。百合とラノベが主食ですが無節操。書痴。偏愛に妄想、ネタバレや特殊嗜好まで垂れ流してますご注意。 本家は二次創作サイト。

18-06

同人誌感想につき折りたたみ。

作者様、苦情等ありましたら対応いたしますのでご連絡ください。

 

 筆が乗ったので既刊(今回は前夏コミ本)感想はじめました。

 

かみさま(すなぎもさん)
「知らないの? 神様なんていなかったのよ」
瑞葛本。諭す赤城さんと、それにお礼を言う加賀さんのところが好き……このわかりあってる感……「たまには外してよね 立つ瀬ないわ」のところの一航戦もすごく好き……
葛城はずっと光属性で、瑞鶴はずっと余裕がなくて、そんなふたりが全然分かり合えないままにひたすらに瑞鶴が苦しんでいるんですが、強引に生き方を見直しさせられている瑞鶴の様子がいちいち刺さって、その、たまらなく好きですね……最終頁の彼女の顔が、ああ、答えを見つけてしまったんだなあという安堵と、これからどうするんだろうという期待を、同時に抱かせてくれるので来月の新刊すごく楽しみです……繋がってる話だといいな……

骨のありか(六海さん)
あとがきの、加賀さん評にただ頷くしかなかった瑞加賀本。
加賀さんが瑞鶴を監禁して、瑞鶴は理由を知らないままただ抵抗して、苦しんで。もうそのシチュエーションだけで大好物なんですが、転がり落ちるように答え合わせが強引に始まる展開がね……更にね……くらすぎるのにぶれない加賀さんの覚悟が物凄く好きですね……
最終頁の見開きが、PIXIVでの見せ方含め、本当にうまくて。「また私だけが~」の吐露を含め、ある種最高級の終着点だなあと。縋りついた、結果の救いが、希望は叶わなかっただろうけれど、ただ。

ユキカゼ式ドロップス(小林蕪さん)
表題通り、雪風と他の艦娘たちの関係を綴った短編集。発行から半年経った今、いちばん残ってるのは「はるねえさま!」なのですが(雪風と春風の来世、の話)、話として好きなのはやっぱり時雨と雪風とふたりで飲酒してる話ですね……「意地の張り合い」がたまらなく愛おしい。
まあこういう化かし合い女の戦いが好きなだけだろと言われたら首肯するしかないんですが、雪風のアルカイックスマイル(というには少しばかり情愛の溶けすぎた眼)に時雨のあの目を伏せたコマ、大好きです。最後のオチがこの平和さであることも含めとてもおいしかったです。

滅びかたを教えて?(竜さん)
伊401と提督の、戦争が終わったあとのはなし。ただひたすらに穏やかに、平穏なかなしみが綴られてゆくのがすごい。うまい。「戦後」の解釈物としていっとう好きな作品のうちのひとつです。
ろーちゃんともあのとき、手を繋いでいるっていうのがまた抉ってくるんだよなあ……それでもこうあることを願ったんだよね、というシオイちゃんに何度思いを馳せ何度泣かされたかわかりませんが、「選べてたら」などという述懐をしてくる一方で「しおいはしあわせだよ」ってちゃんと書いてくれちゃうところが、狡いとしか言えない傑作。でした。余談ですがこの世界観で空母陣営どうなるのかなーとか勝手に考えるのがとても楽しく、たぶん正規空母組は葛城以外みんないなくなって軽空母組は軒並み残る選択をするんじゃないかなあ、という結論に達したのをいま思い出したので。置いておきます。「ゆーちゃんは今しあわせなんだって だったらそれでいいの」パロ(?)を他の子達でやりたい気持ちが無いとはいいませんが……が。