読書メモ。
一行縛り、を最初のアイドラであっさり諦める。
『アイドライジング!4』広沢サカキ
エリー編。あっさり普通の少女になっちゃったなあもっと化け物じみてくれるかと思ってたのに。
タキとの関係のぼかし方には相変わらず滾った。タキの対キジョウの評価が不憫すぎて逆に楽しくなってきました。つまりこれからも先輩組贔屓です楽しみです。オリンのあの友情もとてもよかったですが。バレバレのひねくれ屋は愛しい。
読んでから随分経って、現在一番印象に残ってるのが雑巾味噌汁vsアラフォー女体盛りなんですが、どういうことなんだ……。
衝撃のラストは素直に楽しみ。4巻予定おめでとうございます。
『お姉ちゃんは弟クンを想うとオカしくなっちゃうの』水無瀬さんご
美少女文庫。出世作の次に楽しめた。やっぱりキャラ立ちって重要だなあ……。
『定本 夜戦と永遠---フーコー・ラカン・ルジャンドル』佐々木中
下巻で読むのが格段に楽になった辺り、順調にフーコーティアン化しています。ルジャンドルはちょい気になるけど邦訳が廃墟。
『ベレーニケに贈る小さな哲学』ローラント ジーモン=シェーファー
鈴木仁子翻訳祭りの〆。後半すごく面白くて、ヨーロッパの哲学史がくるくると早回りしてく心地がする。
前半のことばの定義論もまあ好きですが、好きな話だから読み進められた感も若干。
自分の守備範囲が割とリアルだったので、きっと他のところもそうなのだろうな、とアイドルやテレビのターンまで楽しく読む。世論のリアルタイム集計とか好みだなあ。
流れの早すぎるサブカル界の、ひとつの置石として本棚に欲しいので買ってくる予定。
『溺レる』『真鶴』『いとしい』『蛇を踏む』川上弘美
先月の、「現代の女性作家ブームに近しいものが来た」時期のもの。最近月日の感覚が虚ろ。怖い。
薄ぼんやりとあった苦手意識が消え失せたので、むしろ行間を愛せるようになったので、こつこつ集めようかな。百合物もいくつかあったはず。
『アンハッピードッグズ』近藤史恵
えええラストこうなっちゃうんだ……? 好みですが吃驚。好みでした満足。
『三人の乙女たち』フランシス・ジャム
するすると読了。真ん中のアルマイードの幸福な結末、が好き。自覚された偽善の救い。
あとふたりは無垢という無知による妄念からの破滅と、更に自業自得感が漂う破滅と。バッドエンドが嫌いなわけじゃないんですが。