あれ?
昨日送信できてなかったorz
しょうもなさすぎて再度送るか迷いましたがまあ季節ネタですしね。風物詩風物詩。
「ほら!」
「鉛筆でもくわえてなさい」
「やだー短くなんないじゃんーちゅーできないじゃんー」
「そういうゲームじゃないでしょう」
「そういうゲームだよ?」
同系統は王様ゲーム! と人差し指を立てる聖。でもふたりっきりだとメイドさんごっこだよねーと突っ込みどころしかない発言をぽんぽんとよくもまあこんなに立て続けに。
「祥子が全部折っちゃったわ」
「じゃあ短いからキスし放題!」
こういうことにばかりポジティブに生きる目の前の馬鹿を胡乱に見上げる。ぐりぐりと胸元を今にも押してきそうな手が私と薄皮一枚分くらいの隔たりを保っている。
「私はしないわよ」
「えー他の子とやってもいいのー?」
「あなたは他の子とやりたいの?」
「……そーいう聞き方、ずるい」
「あんまり学園の風紀を乱さないの」
「理論武装反対!」
だって他のやり方じゃ勝てないもの。
境界線は張り直しちゃいけない。限度を失ってあなたを失うのが嫌なの。甘やかし尽くしてしまいたくなるから。
むう、とわざとらしく膨れてから自分でぽりぽりかじる聖の手から長めのを一本。
くわえたままぱきりと折れば、きょとんとした聖の元に短い柄の部分だけが残る。
赤くなった後でまとめて落としちゃってまあ、どうしようもない。行動でぐらい勝ちなさいよと解除した理論武装を弄んで。
おかしかったし幸せだけれどここで笑ったら機嫌を損ねそうだから、口の中の甘さと共に水筒のお茶で流し込んだ。