告白ごっこ
不人気カード噴いたw
そんなことより星野監督……マジですか。とかいう話題はあんまり書かないようにしてたんですけどね。元々振ったのは自分ですね(笑)。
黄薔薇なふたりです。
見透かされてるなあ、と思う。
あんまり嫌な気分じゃないけど、こんなこと考えてしまうことすら傲慢かもしれないけど。
お姉さまってすごいなあ、って。
感嘆をひきつれながら道を歩く。やっぱり傲慢かな、思い上がりかな。
だってそれって、私のことわかってくれてる、って感じることだ。
通い慣れた景色は、ひとりだといつもより味気ない。ぼんやりと浮かべた由乃の姿は朝の恰好。
観たいテレビがあるから先に帰るね!
はしゃいだ顔の色はよくよく見ても元気そうだったから、私は頷くしかなかった。
……気をつけてね。
機嫌を損ねるってわかってても、そう言わずにはいられない私に、由乃は珍しくもにいっと笑っただけで、最近お気に入りの鼻歌を聴かせてくれた。
どことなく荘厳なあれは、多分今やってる剣客物の主題歌だ。
早引けの理由をまさか時代劇にするわけにもいかず、健康とは言えなくとも小康状態の由乃への心配を口にするのは明らかにルール違反で。
私の不安定を容易く宥めたお姉さまももうとっくに裏口でごきげんようとお別れしてしまっていて。
心細い、の一歩手前のもやもやが、影になったみたいに私の足元の黒は長く伸びている。
……強がるのはやめて、前を向いてまっすぐに走っちゃおうかな。
首にかかるロザリオを思いっきり揺らして。