江志。
昨日の続き(と人様のネタを元に勝手にフィーバー)から派生したネタをメモしておく。登場するのは聖蓉です。
今のに区切りがついたら。……たぶん。
……聖?
志摩子がさ、
首まで絞められそうな勢いできゅうとしがみついて来る聖が、私のことを何も考えずにぽとりと思いをこぼす。
江利子と付き合ってたんだって
え?
妹の話はタブーではない。ないからこそ、息をするより自然に流されていくのが常だった。少なくとも志摩子は。わざわざ話すことなんてないという風情を保つのが、聖の命題のひとつにさえなっている節があったというのに。
むかし、の話だけど、
戸惑った様子を。隠しもせずに聖は私に、もたれた。ふう、とため息に近い深呼吸があって、小さく首が振れて、聖は混乱をなんとか整理しようとしたようだった。成功しているとは言い難かったけれど。
嫌がっている、風でもなかったから私は聖の吐露をただただ待ち続ける。