日記

いわゆるオタクの趣味語り日記。百合とラノベが主食ですが無節操。書痴。偏愛に妄想、ネタバレや特殊嗜好まで垂れ流してますご注意。 本家は二次創作サイト。

電波電波。

どうにも佐藤の影が消えない江蓉。

閲覧注意。続いたら……いいなあ。

内蔵を指でまさぐられる。

手負いの獣のような声を漏らす私に張りついた髪を、江利子の手がそっと払った。辛い? 骨を振動させる囁きは、口づけられたこめかみから伝わってくる。

あなたが望んだのよ。

知ってる、と返す瞳は、嫌味なくらいくっきりと江利子を映す。泣いてしまうほど弱かったなら、きっと彼女は相手にしなかった。ここで泣けるほど強かったなら、江利子に縋りなんてしなかった。

違う、私は江利子に縋ってなんかいない。

弱味につけ込んだくせに。

江利子だって私を利用しているのよ。

それが免罪符になるとでもいうの。

ぐるぐると回る思考に、視界は準じてなんかくれない。見慣れた部屋の天井と、見慣れた親友の合成絵は、想像したことのない現実。私が望んだ。踏み外したとは思わなかった。

遮断しようとする感覚が、目を細めた彼女と私の脳を繋ぐ。