読書メモ。
オタク全開な物はまた次回。
『明かしえぬ共同体』モーリス・ブランショ/西谷修(文庫)
共産社会がどうとか概要にはあったはずが、空想上で繋がった共同体世界が一番素晴らしいとか恋愛関係は全て束縛であるとか、中々愉快な着眼点でした。超解釈という自覚は多少ありますが、趣味で読む学術書の扱いなんてこんなものです。
『お菓子の由来物語』猫井登(単行本)
無心にぱらぱら眺めると幸せになれます(笑)。
由来以前に初めて聞く名前や実物写真を初見なお菓子も多かったので、余計楽しめたというかなんというか。この手の本は分類何になるんだろうなあ。
『食べる女』筒井ともみ(単行本/短編集)
副題がスローフード、スローセックス……だったかな?
料理好きのおじさんとの奇縁話と、料理下手を口実に夫が出ていった女の復讐劇と、天ぷら揚げてた男の話が好きかな。人も舞台もモチーフも次々変わるので結構体力使いました。続編……もこの調子なのかな。繋がる話1個くらい読んでみたいんだけどなー。
『転身』蜂飼耳(単行本/小説/アイヌ)
百合フラグ来たー!と思ったらそんなことはなかった。放浪と惰性と希薄。全編通じて漂う空白のありようが好きです。
……順調にはまってるなあ。
『七王国の玉座1~2 氷と炎の歌1』ジョージ・R.R.マーティン(文庫/ファンタジー)
まさに中世ファンタジー。登場人物が半端ない上に場面が頻繁に切り替わるので、理解するのはすっぱり諦めてどんどん読んでます。ストーリーも好きキャラも、そのうちわかるさ大長編みたいだし。
今のところ、異国に嫁いだ彼女の話と、主人公っぽい私生児少年の青春物語がお気に入りです。政界のどろどろさ加減は遠い彼方。大事な要素だけど、とばっちり組の方に気が向くのは通常運行ともいいます。
『星をさがして』張間ミカ(新書/小説/ファンタジー)
魔女や妖精や神様が紡ぎ出す決して明るくはない話。『楽園まで』の人ですねまだ堂々の10代だよなあ……。
相変わらず素敵に直球ファンタジーでした。青臭い希望がいっそ気持ち良いです。主人公がけして綺麗じゃないからこそ良いですよね。
『砂の園に唄って』手島史詞(ラノベ/異能バトル/ファンタジー)
呪歌な魔女系魔法バトル。ストーリーはまっすぐ自分探しと世界の危機でした。王道は大好物です。まあもう少し恋愛要素あるとなお嬉しかったんですけどね……王女と守り手なあのふたりとか!