日記

いわゆるオタクの趣味語り日記。百合とラノベが主食ですが無節操。書痴。偏愛に妄想、ネタバレや特殊嗜好まで垂れ流してますご注意。 本家は二次創作サイト。

(no subject)

どうしようもないでしょう?

笑うには苦く、泣くには甘い。中途半端な感情に態度。嫌われている訳じゃないけれど好かれている訳でも無論、無い。私の存在は認めてくれている、多分他人より優しくもされている。それでも愛して欲しいと足掻く手は私の方に伸ばされなどしない。無遠慮な私を掠める爪先は警告、威嚇。そこからは入って来ないで。ここにいられるのを喜べと言うのか。いや事実私は喜んでいるのだ。ただ、同じくらい、悔しいだけ。

いつまでもここから、あなたが他の人を受け入れるのを見ているのは。

私のことを見向きもせずに、聖に向き合った人もいた。戸惑うようにこちらを窺いながら彼女に飛び込んで行った子もいたし、感謝してくれた子もいる。白薔薇さまは、少し申し訳なさそうに謝って、それから私にバトンを託すかのように去っていった。

空いた隙間は、すぐにあの子が埋めた。

ざくざくと周りを掘っているのだ。彼女たちがもっと一緒にいられるように。私と離れていられるように。

或いは、落ちた私を見てもらえるように?

噛みしめた唇から滴り落ちる血は薔薇のように紅い。吸い込まれて薔薇よりどす黒く、聖との間を染めていく。こんなもの彼女までは届かない。温室の薔薇、それよりもっと息苦しい熱。中からほてる、暴れだす欲。ほどける花びらが辺りをぐしゃぐしゃにして、めまいがして、

でも、それを気づかせない程度には私たちは遠い。不審がられても、平気よ、と強く言えば引き下がる。……泣きついたってきっと、困らせてしまうだけ。

笑うには苦く、泣くには甘い。笑いながら泣けたら、幸せだろうか。幸せだったら、笑いながら泣けるのだろうか。

きゅ、と口を引き結ぶ。されもしない口づけを拒絶する、流れ出るものをせき止める、あなたとあの子とをここから見ていられる、強さ。

好きでない長所を彼女も嫌っていてくれたことに、安堵、しながら。

ありがち抽象論。

佐藤視点は……うん、正直、酷い。