日記

いわゆるオタクの趣味語り日記。百合とラノベが主食ですが無節操。書痴。偏愛に妄想、ネタバレや特殊嗜好まで垂れ流してますご注意。 本家は二次創作サイト。

(no subject)

エイプリル没ネタ。敗因はなんかマジ話になってきたところ(笑)。自分本当エンタテイン向いてないよな……。

BLにありがちな人格半崩壊話?を目指したんですが微妙な出来に。壊れてないし。

続き……どうしようかな。

籠の中に、閉じ込めておきたかった。

独占欲、猜疑心、執着心。安っぽく彩られた何よりも激しい感情。蓉子の浮気を疑っていた訳では無かった。ただ、私しか知らない彼女が、もっと欲しくて、仕方がなかっただけだった。盲目的に求めて、いっそ失明させてしまえばと思ったこともある。私だけを見ていればいい。私だけを、知っていればいい。

蓉子が常識を口にするたび気を失うまで犯した。いつまでもこうしていられると思っているの? 宥めるように囁かれ、燃えあがらない奴がいたらお目にかかりたい。私だって本当の永遠を信じていやしなかった。そんなもの、青臭い高校の思い出で充分だ。ちょっとでも、彼女がそれを求めてくれたら。真摯な願いはやがて悲愴になり絶望へと変貌を遂げる。私の思いだけが膨らんで彼女ごと押し潰そうとする。磨り減った心の自己防衛。苦痛の根源を断とうとして、暴走を始める。

さらされた白く細い喉元にきつくかかる荒々しい欲。

蓉子が常識に地をつけて居ざるをえないことには、気づいていた。がんじがらめに捕らわれ、その上私にも縛られる。私からの拘束を拒んでいないのも知っていた。理性を失ってからですら、彼女は私に途方もなく優しかったから。

綻びの見える世界の中で、必死で抱きしめる。私を見てくれているのか焦点の合わない瞳で彼女は、私にそっと、手を伸ばした。